はんこの書体選び方とおすすめ書体

はんこの書体選び方とおすすめ書体

はんこを選ぶ際、書体は非常に重要な要素です。書体によって印象が大きく変わるため、自分の目的に合ったものを選ぶことが求められます

例えば、ビジネスシーンで使用する場合は、落ち着いた印象の書体が適しています。逆に、カジュアルな場面では、遊び心のある書体を選ぶと良いでしょう。これにより、相手に良い印象を与えることが可能です。
さらに、書体にはさまざまな種類があります。複雑な印相体や篆書体や読みやすい楷書体や行書体など、選択肢が豊富です。それぞれの書体の特性を理解し、自分に合った書体を見つけることが大切です。

はんこの書体について

はんこ(印鑑)に使用される書体は、印象や用途に大きく関わる大切な要素です。日常生活で使う銀行印や実印、認印などはもちろん、会社設立や契約書に使用する法人印においても、書体の選び方は信頼感や美しさを左右します。ここでは代表的な印鑑の書体とその特徴をご紹介します。

篆書体(てんしょたい)

印鑑の書体の中で最も伝統的で格式高いとされるのが篆書体です。漢字の起源に近い古代の文字をもとにしており、曲線や独特の線の流れが特徴的です。実印に選ばれることが多く、「重厚感」「品格」「唯一性」を大切にする方に向いています。読みづらい場合もありますが、それがかえって偽造防止につながります。

印相体(いんそうたい)

印相体は篆書体を基盤にアレンジされた書体で、力強く丸みを帯びた線が特徴です。「八方篆書」とも呼ばれ、風水や縁起を重んじる方に好まれます。会社印や実印としても人気があり、吉相の意味を込めて使われることが多い書体です。

古印体(こいんたい)

古印体は、篆書体を崩したような柔らかい雰囲気を持つ書体です。丸みがあり温かみがあるため、認印や銀行印に広く用いられています。読みやすさと親しみやすさのバランスが良いのが魅力です。

隷書体(れいしょたい)

隷書体は、漢字が広く普及し始めた秦・漢の時代に整えられた書体で、横画に特徴的なハネや払いがあります。やや堂々とした印象を与え、落ち着きと安定感があります。実印や銀行印にも使われますが、趣味性の高い印鑑に選ばれることも多いです。

楷書体(かいしょたい)

楷書体は、現代の一般的な文字に最も近い書体です。読みやすく誰にでも認識されやすいため、認印や日常使用の印鑑に適しています。実印に選ばれることは少ないですが、シンプルで明快な印象を与えます。

行書体(ぎょうしょたい)

行書体は、楷書体を少し崩した柔らかい書体です。流れるような筆致が特徴で、読みやすさと個性を両立しています。芸術性やデザイン性を重視した印鑑に向いており、趣味や記念の印にも人気です。

用途別のおすすめ書体

印鑑を作る際に「どの書体にするか」は、単なるデザインの好み以上に重要な要素です。印鑑の役割は、本人確認・権利や財産を守る証明・日常生活での利便性といった、大切な役目を担っています。そのため書体選びは「用途」「安全性」「印象」「使いやすさ」の4つの観点から考えるのがおすすめです。

用途別に考える

印鑑には大きく分けて「実印」「銀行印」「認印」の3種類があります。用途によって適した書体は変わります。

実 印

契約書や不動産登記など、最も重要な場面で使われる印鑑。重厚感・唯一性・偽造防止を重視するため、篆書体や印相体のような複雑で独特な書体が選ばれることが多いです。さらに、市区町村に登録して法的効力を持たせるため、信頼性や格式を感じさせる書体であることが強く求められます。

銀行印

金融機関で口座開設や出金に使う印鑑。読みやすさと複雑さのバランスが重要です。古印体や隷書体がよく用いられます。実印ほど複雑ではなく、認印ほど単純ではない中間的な選び方が安心です。加えて、銀行員が印影を確認する場面が多いため、判別しやすさと偽造防止の両立が不可欠です。

認 印

郵便物の受け取りや社内書類など日常的に使う印鑑。読みやすさや手軽さが重視されるため、楷書体や行書体が人気です。頻繁に使うため、気軽に押せる実用性も大切です。さらに、同姓の人と区別しやすいように、適度にデザイン性のある書体を選ぶとトラブルを防ぐことができます。

偽造防止の観点

印鑑は不正利用を防ぐために「簡単に真似できない書体」であることも大切です。

・篆書体や印相体のような複雑な書体は、線の流れが独特で偽造しにくいのが特徴。
・一方で楷書体は読みやすい反面、シンプルな分だけ複製リスクが高くなるため、重要書類には避けられることが多いです。

つまり「重要度が高い印鑑ほど複雑な書体を選ぶ」のが基本となります。

使いやすさ・実用性

毎日使う認印や銀行印は、押しやすさや読みやすさもポイントになります。

あまりに複雑な書体は印影がつぶれやすく、書類によっては判読しにくいこともあります。
読みやすい書体は確認もスムーズで、実務上安心です。ただし、あまりに単純すぎると偽造リスクが高まるため、適度な複雑さを持つ古印体や隷書体が好まれるのです。

その他書体

はんこの書体には多くの種類があり、それぞれに特徴があります。上記で紹介した書体以外の書体もはんこで使われます。

まず、明朝体はその繊細で優雅な印象から、特にビジネスの場面で好まれます。文字の線が細く、エレガントなデザインが特徴です。次に、ゴシック体は力強く、はっきりとした印象を与えます。ビジネス文書や公式な場面でも多く使用され、読みやすさにも優れています。その無駄のないデザインは、信頼感を醸し出します。

さらに、丸ゴシック体は親しみやすさを感じさせる書体です。カジュアルな用途や、友人へのプレゼント用のはんこにぴったりです。デザインによって使い分けることで、相手に与える印象が大きく変わりますので、場面に応じた書体選びが重要です。

浸透印等ではこれらの書体も多く選ばれます

はんこ書体選びのポイント

はんこの書体を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。まず第一に、使用目的を明確にすることが大切です。ビジネス用、個人用、贈り物など、用途によって適した書体が異なります。

次に、書体の読みやすさも考慮しましょう。特に公的な場面で使用する場合、相手が容易に読める書体を選ぶことが求められます。明瞭さを重視したフォントが望ましいです。
また、デザインの一貫性も重要です。他のアイテムや名刺、封筒などと調和するデザインを選ぶことで、全体の印象を良くします。

最後に、個性を反映することも忘れずに。自分らしさを表現する書体を選ぶことで、より意味のあるはんこが完成します。これらのポイントを考慮しつつ、自分に最適な書体を選んでいただければと思います。

まとめ

はんこの書体選びは、印象を左右する重要なポイントです。特に、ビジネスシーンや公式な場面では、書体の選択が信頼感や専門性を高める要因となります。書体によっては、堅実で落ち着いた印象を与えるものや、親しみやすくカジュアルな印象を与えるものなど、それぞれの特性があります。

おすすめの書体を選ぶ際は、用途や相手に応じて慎重に選ぶことが大切です。こちらの記事で紹介した書体の特徴を参考に、目的に合ったはんこを見つけてください。特に、自分自身を表現する大切な道具であるはんこだからこそ、納得のいく選び方を心がけていただきたいと思います。

最後に、この記事が皆様の書体選びの手助けになれば幸いです。自分にぴったりのはんこを見つけて、印象を良くするお手伝いができればと思っています。

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