木製の印鑑の素材の特徴と選び方.

木製の印鑑の素材の特徴と選び方.

印鑑の材料は多くありますが、木製の印材は自然素材ならではの温かみと扱いやすさから今も高い人気があります。天然素材である木材を使用することで、それぞれの印鑑が持つ特有の風合いが楽しめます。木材ごとに硬さや耐久性、見た目も大きく変わるので、選び方を知っておくと失敗しません。選び方においては、まず木材の種類を検討すると良いでしょう。
今回は弊社で取り扱いのある人気の6種類「あかね(上柘)」「純柘(本柘)」「御蔵柘」「彩樺」「楓」をまとめて紹介します。後半では、長くきれいに使うためのお手入れ方法も説明します。

木製の印材の魅力

木製の印鑑とは、天然の木材を素材として製作された印鑑のことです。軽くて扱いやすく、手触りが良いことが魅力です。吸い付くように手になじむ感覚があり、その独特な風合いや暖かみから、多くの人に愛されています。木材は種類によって色合いや模様が異なり、自分だけの個性的な印鑑を楽しむことができるのも大きな魅力です。
一般的には銀行印実印として使用されますが、毎日押す認印でもストレスがありません。同じ素材でも印材ごとに模様や色味の違いが多少あるので、自然素材らしい表情も楽しめます。価格帯も広く、初めて印鑑を作る人から質にこだわる人まで選びやすい素材です。

特に、純柘(本柘)や御蔵柘などが人気の素材として取り扱われています。これらの木材は耐久性が高く、使用すればするほど味わいが増していくのが特徴です。また、木製印鑑は一般的に軽量で持ち運びやすく、普段使いにも適しています。

各印材の特徴

自然素材である木は、独特の美しさを持っています。木目や色合いは一本一本異なり、その変化は持つ人にとっての特別な魅力となります。例えば、純柘の印鑑きめ細かい木目を持つため、印影が非常に美しく仕上がります。一方、御蔵柘は他の柘製品と比べ木目が強く出てるのが特徴的です。強度はもちろんその選び抜かれた美しい木目と色合いは高級感を漂わせます。

他の印材についてもそれぞれの魅力があります。

あかね

 

東南アジア産の木材で、手頃な価格で人気の木材。木目が素直で彫刻しやすく、認印として広く使われています。軽くて扱いやすい反面、強度は控えめなので実印として長期使用するには少し不安があります。コスト重視の人に向きます。

純柘

国産柘で、木製印材のスタンダード繊維が細かく硬いので繊細な彫刻が可能です。印影が美しく、銀行印や認印に最適。価格と品質のバランスが良く、迷ったら純柘を選んで間違いありません。

あかねと純柘(本柘)について詳しくは下記の記事をご参照ください。

御蔵柘

柘の中でも別格の品質密度が高く、精密な彫刻ができるため、実印に選ばれることが多い素材です。印影の美しさは木製の中でもトップクラス。価格は上がりますが、一生ものを作りたい人にぴったりです。

彩樺

木材を薄くスライスして樹脂で積層した加工材。天然木の風合いを残しながら、割れや歪みに強いのが特徴です。カラーバリエーションが豊富で、デザイン重視の人にも人気。実印から認印まで幅広く使えます。

淡い色味でやわらかい雰囲気の印材積層加工されているため一般的な木材より強度が高めです。軽くて扱いやすく、女性や学生からも好まれる素材です。銀行印や認印に向いています。

御蔵柘・彩樺・楓について詳しくは下記の記事をご参照ください。

木製印材の選び方

使用目的に合わせた印鑑の選び方は非常に重要です。
まず、法人用として利用する場合、契約書や請求書、領収書などに使うことが多いため、しっかりとした印影が求められます。そのため、耐久性の高い素材と、太めのサイズを選ぶことをお勧めします。また、ビジネスシーンにふさわしいデザインも考慮し、シンプルで洗練されたものが良いでしょう。

一方、個人用の印鑑は、日常的な書類や個人的な用途に使用されることが考えられます。この場合は、自分自身の好みや用途に応じて、柔らかい雰囲気のデザインや、オリジナリティを重視した素材を選ぶと良いでしょう。自宅で使う印鑑としては、持ち歩きやすいコンパクトさも大切です。

さらに、特別な場面やイベントに使用するための印鑑も選ぶことができます。例えば、結婚式や祝い事にふさわしい華やかな印鑑を選ぶことで、一生の思い出となるでしょう。使用目的に応じて、慎重に選ぶことで、より価値のある印鑑を手に入れることができます。

●用途に合う強度か
・実印は強度が必須。純柘や御蔵柘が安心。
・認印ならあかねや純柘で十分。

●予算とのバランス
・手頃さならあかね。品質重視なら純柘や彩樺。
・一生ものなら御蔵柘や純柘。

●見た目の好み
・重厚感なら御蔵柘。
・明るい印象なら楓や彩樺。

木製印材のお手入れ方法

木製の印鑑は魅力的な素材ですが、その特性を理解し、適切に手入れを行うことが長持ちさせる秘訣です。
印鑑は素材によって強度が違うものの、どれも湿気と乾燥に弱い点は共通しています。適切にケアすることで寿命が大きく変わります。

木製印鑑の日常のメンテナンスは、長く美しさを保つために非常に重要です。まず、使用後はしっかりとした手入れを行いましょう。

1. 使用後は朱肉を拭き取る

使い終わったら、柔らかい布かティッシュで印面の朱肉を軽く押さえるように拭き取ります。こすりすぎると彫刻部分を傷めることがあるので、優しく扱うことが大切です。

2.専用のケースに入れて保管する

保管や持ち運びの際は、印鑑ケースに入れることおすすめします。印面の割れ欠けはもちろん、大切な印鑑を守ることができます。また、ケースは印鑑のサイズと合ったものを選ぶことが大切です。

3. 湿気を避けて保管する

印鑑を保管する場所にも配慮が必要です。
木材は湿気を吸うと膨張し、歪みやひび割れの原因になります。印鑑ケースに入れて保管する時は、ケース内が湿っぽくならないよう注意してください。湿度が高い季節はシリカゲルを一緒に入れておくと安心です。

4. 直射日光と高温を避ける

長時間日光に当たると変色や乾燥割れのリスクが高まります。車内など高温になる場所に放置するのも避けましょう。

5. 年に一度は状態チェック

特に実印は使う頻度が低いことで、気付かないうちに反りやひび割れが進むケースがあります。年に一度は印面をチェックし、欠けがないか確認しておくと安心です。

印鑑のお手入れ方法について詳しくは下記の記事をご参照ください。

まとめ

印鑑を選ぶ際に木製を選ぶことは、見た目や手触り、そして独自性を重視する方にとって非常に魅力的な選択肢です。木製印鑑は、その質感により温かみを持ち、持ち主の個性を引き立てるアイテムとなります。
木製印材は、あかねの手軽さ、純柘のバランス、御蔵柘の高品質、彩樺の丈夫さ、楓の柔らかな雰囲気と、それぞれに個性があります。用途や予算、好みを考えながら選ぶことで、自分に合った一本に出会えます。
そして長く使うためには、お手入れが欠かせません。使う度に軽く拭く、湿気を避ける、この二つだけでも寿命は大きく変わります。大切な印鑑だからこそ、しっかりケアしながら末永く使ってください。

また、印鑑の木材の種類によって、耐久性や見た目の特長が大きく異なるため、自分の用途に合った木製の印鑑を選ぶことが大切です。それが、印鑑選びの楽しさを倍増させます。特別な印鑑を持つことで、自分自身の大切な場面に彩りを添えられるのです。ぜひ、自分だけの印鑑を見つけてください。

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