偽造されにくい印鑑の特徴とは?
印鑑は契約書や銀行口座の開設、不動産取引など、人生のさまざまな場面で重要な役割を果たします。そのため、万が一印鑑が偽造されてしまうと、大きな金銭的被害やトラブルにつながる可能性があります。
最近では印鑑レス化が進んでいるとはいえ、実印や銀行印は今でも重要な本人確認の手段です。だからこそ、「偽造されにくい印鑑」を選ぶことは非常に重要です。
今回は、偽造されにくい印鑑の特徴や選び方、安全に使用するためのポイントについて詳しくご紹介します。
なぜ印鑑は偽造されるのか
印鑑は、印影(押した跡)が本人確認の基準になります。
もし第三者が同じ印影を作ることができれば、不正な契約や書類作成に利用される恐れがあります。
もちろん、印鑑登録をしている実印の場合は、印鑑証明書なども必要になるケースが多いため、印鑑だけで悪用されることは少なくなっています。しかし、銀行印や認印などは使用される場面も多く、管理には十分注意しなければなりません。
偽造を防ぐためには、「真似しにくい印鑑」を選ぶことが大切です。
偽造されにくい印鑑の特徴① 複雑な書体を選ぶ
もっとも重要なのが書体です。
一般的に偽造されにくいとされる書体には次のようなものがあります。
- 印相体
- 篆書体
これらの書体は線が複雑に入り組み、一文字一文字が独特な形をしているため、見ただけで正確に再現することが非常に難しくなります。
一方で、
- 楷書体
- 行書体
などは文字が読みやすい反面、比較的模倣しやすいと言われています。
実印や銀行印では、印相体や篆書体が選ばれることが多い理由は、この偽造防止効果にもあります。

偽造されにくい印鑑の特徴② フルネームで作成する
実印の場合はフルネームで作成することもおすすめです。
姓だけの印鑑よりも、
「姓+名前」
の組み合わせの方が文字数が増え、印影が複雑になります。
例えば、
「山田」
だけよりも、
「山田太郎」
の方が再現する難易度は高くなります。
銀行印では名前のみを使用する方も多くいますが、用途に応じて文字数を増やすことで、偽造されにくい印鑑になります。
偽造されにくい印鑑の特徴③ オーダーメイドで作る
既製品の認印は全国で同じ印影が流通している可能性があります。
そのため、
- 市販の認印
- 大量生産された印鑑
よりも、一から作成するオーダーメイド印鑑の方が安全性は高くなります。
印章店では、一人ひとり異なるバランスや文字配置で作成するため、世界に一つだけの印影になります。
同じ名前でも印影はまったく違うものになります。
偽造されにくい印鑑の特徴④ 印材選びも重要
印材そのものも防犯性に関係します。
例えば、
- チタン
- 黒水牛
- 牛角
- 柘
など様々な素材があります。
素材によって偽造されにくさが極端に変わるわけではありませんが、
- 摩耗しにくい
- 欠けにくい
- 印影が長期間変わらない
という点では、耐久性の高い印材が有利です。
印面が欠けたり摩耗すると、印影が変化し、トラブルの原因になることがあります。
長く使う実印や銀行印には耐久性も重視しましょう。
偽造されにくい印鑑の特徴⑤ 印影に個性がある
熟練した職人が作る印鑑には、独自の文字配置や線の太さ、余白の取り方があります。
単純に文字を並べただけではなく、
- 線の強弱
- 曲線の使い方
- バランス
- 枠との距離
など細かな工夫が施されています。
このような印影はコピーしようとしても細部まで再現することが難しく、偽造防止につながります。
コンピューター彫刻と手仕上げの違い
現在ではコンピューター彫刻も広く利用されています。
最新の加工技術は精度が高く、十分実用的ですが、さらに職人が最後に手仕上げを行うことで、一つひとつ微妙に異なる印影になります。
この「わずかな違い」が偽造を難しくする要素にもなります。
高い安全性を求める方は、職人による仕上げが施された印鑑を選ぶのもよいでしょう。
印鑑の管理も偽造防止には欠かせない
どれだけ偽造されにくい印鑑でも、管理が甘ければ意味がありません。
次のような管理方法を心掛けましょう。
実印は持ち歩かない
普段使いの認印とは別に保管しましょう。
印鑑証明書と一緒に保管しない
両方を同じ場所に保管すると、万一盗難に遭った際のリスクが高まります。
使用後はケースへ戻す
印面を傷つけないためにも、専用ケースで保管することが大切です。

定期的に印面を確認する
欠けや摩耗がないか確認し、異常があれば早めに作り直しましょう。
ネット通販で印鑑を購入する際の注意点
最近ではインターネットで簡単に印鑑を注文できます。
便利な反面、
- 極端に安価な商品
- デザインテンプレートのみで作られる印鑑
- 書体が画一的な商品
などもあります。
実印や銀行印として長く使用する印鑑は、信頼できる専門店で相談しながら作成することをおすすめします。
書体や用途、印材について説明してくれる店舗であれば、より安心して選ぶことができます。
まとめ
偽造されにくい印鑑には、いくつかの共通した特徴があります。
- 印相体や篆書体など複雑な書体を選ぶ
- フルネームなど文字数を増やして印影を複雑にする
- オーダーメイドで世界に一つだけの印影を作る
- 耐久性の高い印材を選ぶ
- 職人による手仕上げが施された印鑑を選ぶ
- 日頃から適切に保管・管理する
印鑑は長年使い続ける大切な道具です。価格だけで選ぶのではなく、防犯性や耐久性も考慮して、自分に合った一本を選ぶことが安心につながります。
特に実印や銀行印は、一生使うことも多い重要な印鑑です。信頼できる専門店で用途に合った印鑑を作成し、大切に管理することで、偽造や悪用のリスクを大きく減らすことができるでしょう。
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