既製認印を銀行等で登録する事の危険性について

既製認印を銀行等で登録する事の危険性について

認印とは、押印する書類や伝票などの内容を確認したことを示すために押す印鑑(はんこ)のことです。
主に印章店や文房具店などの店頭で見かける印鑑棚や印鑑タワーなどにある、あらかじめ作成された印鑑(はんこ)が既製認印で「三文判」とも言わています。

銀行口座を開設する際に登録をする印鑑(はんこ)、銀行印をこの既製認印で作成しているという方は多くみられます。
この記事を読んでいるアナタ自身、または友人・家族においても銀行印を既製認印で登録している、という方がおられるのではないでしょうか。
実はこれ、とっても危険な行為です。
なぜ危険なのか、どういった危険があるのかを詳しくご説明いたします。

 

そもそも既製認印とはどういう物か?

主に直径が10mmまたは12mmで、工場で大量生産された印鑑(はんこ)です。
型を作成しそこに流し込み形成する、という生産方法で作成されます。
そのためこのように作られた印鑑の印影は、ことごとく同一なものとなります。
最大のメリットは大量生産による低価格化で、100円均一等で販売されている既製認印はほとんどがこれに当てはまります。
(※木材に彫刻しているタイプの既製認印もありますが、基本的に印影は同じ物です)

認印について詳しく解説している記事はコチラ↓
※認印とは?

 

 

既製認印と実印や銀行印の違いは?

実印や銀行印用として作成された印鑑(はんこ)は、偽造などが出来ないように印鑑職人により一本一本オリジナルで作成されおり安全な印鑑と言えます。
弊社では例えば同じ「田中」さんの印鑑でも、下のように若干印影を変形させて作成しているので同じ印影にはなりません。

既製認印とそうでない実印や銀行印の大きな違いはここにあります。

同型印(同じ印影の印鑑(はんこ))が存在しない

100円均一ショップで購入する場合、翌週にいけば全く同じ物がまた補充されています。
既製認印を実印や銀行印として役所や銀行に安易に登録して使用することは、非常に危険ですので絶対に避けましょう。

では実際にどういった危険性があるのでしょうか?

 

自分の家の鍵がお店で売られている??

自分の家の鍵が100円均一で売られていたらどうでしょう?
例えば銀行印を既製認印で登録した場合の危険性について考えてみましょう。

銀行印を実際に使う場面というのは限られてきます。
・銀行口座の開設時
・大きな金額の振込、出金時
・銀行口座の解約時

主にこの三つが使用用途です。
このように自身のお金を動かすための物であり家で例えると「家の鍵」が銀行印というわけです。
その「家の鍵」が100円均一で同じ物が売られていると想像してみましょう。
その危険性が理解できると思います。

銀行印についての詳細な記事はコチラ↓
※銀行印とは?

 

既製品の実印登録はもっと危険です!

基本的に耐久性が低く、変形しやすいプラスチック素材の既製認印は実印登録を断られる場合が多いですが、木材の既製認印も存在します。
それらは実印登録が可能ですが、最も危険な行為ですので、絶対にやらないようにしてください。
必ず実印等の登録印に関してはオリジナルでオーダー作成するのが常識です。
既製品で実印登録してしまうと、偽造どころか同じ物が簡単に手に入れられてしまいます。

悪用事例として
・連帯保証人にされてしまう危険性
・不動産の購入、売却を勝手にされてしまう危険性
があります。

詳細はコチラ↓
※もし実印を紛失したら…

このように既製認印を登録する危険性は数多くあります。
印影が悪意ある第三者に流失して同一の既製認印が使用され、大切な財産が奪われるかもしれません。

登録するような大事な印鑑は必ず別注品(オーダー品)としてオリジナルの物を作成してください。

弊社で彫刻する印鑑は全てオリジナルのオーダー品になっております。
大阪で土日祝でも即日店頭受取が可能ですので、ぜひご利用下さい。

 

まとめ

・既製認印は大量生産品で同じ物が沢山存在する
・実印、銀行印は一般的にオリジナルのオーダー品で作るのが通常
・既製認印を登録するのは、100円均一で売られているカギを自宅のカギにするようなもの
・実印登録してしまうと簡単に悪用がされてしまい、資産や財産が危険に晒される

ただし、大量生産された認印や100円均一にある認印が悪いわけではありません
荷物の受取や、会社の認印等様々な場面で押す事が多いもので、それが安価で手に入るというのはとても良い事です。
問題は「使い方」にあります。あくまで既製品の認印として使用するのであれば何の問題もありません。
それを銀行印や実印等、自身の資産を管理する物に利用することが危険なのです。

これを見て、ご自身の銀行印が既製認印であったり、友人家族の方がそうである場合は出来ればオリジナル印鑑で作った方がよい旨をお伝えください。
危険性はこの記事でよく理解していただけるかと思います。

 

Q&A

Q:急に実印が必要になり、作成が間に合わず既製の認印で実印登録しました。
A:取り敢えず既製認印で実印あるいは銀行印を登録をした場合、出来るだけ早く信頼の出来る印鑑を作成し再登録をして下さい。既製認印のままでは非常に危険です。

Q:実印や銀行印として使っている印鑑を認印代わりに使っています。
A:印影が流失し悪用される危険がありますので、絶対にやめましょう認印を別途用意しましょう。

Q:銀行印として既製認印を登録して、紛失したら困るので複数本予備に持っています。
A:逆に、流用や流失の危険があり悪用される恐れがあります。必ず偽造されないような安全な印鑑を作成し銀行印として使用しましょう。

Q:自身の銀行印が既製認印かどうか区別がつかないのですが・・・
A:どこでどのように購入したか思い出してみましょう。自分の名前が入った印鑑が置いてあり、それを購入したのであれば既製認印です。

 

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